【人事部コラム】回復期ってこんな職場~あなたらしい看護を見つけませんか?
看護師として働く中で「もっと患者さんとじっくり向き合いたい」「急性期の忙しさに疲れてしまった」と感じたことはありませんか?そんなあなたにぜひ知っていただきたいのが、回復期リハビリテーション病棟での看護師の働き方です。
この記事では、回復期の職場環境や仕事内容、どんな人に向いているかを詳しくご紹介します。急性期から転職を考えている方も、新しいキャリアを模索している方も、回復期という選択肢を通じて、自分らしい看護の形を見つけるヒントがきっと得られるはずです。
目次
回復期リハビリテーション病棟とは?基本知識
回復期リハビリテーション病棟は、急性期治療を終えた患者さんが、在宅復帰や社会復帰を目指してリハビリテーションを集中的に行う病棟です。脳血管疾患、運動器疾患などの患者さんが、機能回復や日常生活動作の向上を目的として入院されます。
回復期の役割と意義
急性期病院では生命に関わる治療が最優先ですが、回復期では「その人らしい生活を取り戻す」ことが最大の目標となります。患者さん一人ひとりの生活背景や価値観を理解し、多職種と連携しながら包括的なケアを提供します。
平均在院日数は 70~90日程度で、急性期と比べてじっくりと患者さんと関係性を築きながら看護を展開できるのが大きな特徴です。
回復期看護師の具体的な仕事内容
多職種連携の要としての役割
回復期では、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士など多くの専門職が連携して患者さんをサポートします。看護師は 24 時間患者さんのそばにいる職種として、各専門職をつなぐ重要な役割を担っています。
毎日のカンファレンスでは、患者さんの状態変化や目標達成度を共有し、個別性を重視した看護計画の調整を行います。
回復期に向いてる人の特徴
こんな看護師さんにおすすめ
患者さんとじっくり向き合いたい人
急性期のような分刻みのスケジュールではなく、一人の患者さんと時間をかけて関係性を築きたい方には最適な環境です。患者さんの小さな変化や成長を一緒に喜び合える瞬間は、回復期ならではの醍醐味といえるでしょう。
コミュニケーションを大切にしたい人
回復期では、患者さんやご家族との対話が治療の重要な要素となります。傾聴スキルや共感的なコミュニケーションを活かして、心に寄り添う看護を実践したい方にぴったりです。
回復過程を支えることにやりがいを感じる人
「歩けなかった患者さんが歩けるようになった」「自分で食事ができるようになった」など、患者さんの回復過程を間近で見守り、支援することに大きな充実感を得られる方に向いています。
チームワークを重視する人
多職種連携が日常的な回復期では、協調性やチームワークを大切にする姿勢が不可欠です。他職種の専門性を理解し、尊重しながら協働できる方には理想的な職場環境です。
回復期で身につくスキル
回復期での経験を通じて、以下のような専門的なスキルが身につきます。
- ・リハビリテーション看護の知識と技術
- ・多職種連携・調整能力
- ・高次脳機能障害への理解
これらのスキルは、超高齢社会において非常に価値の高い専門性として注目されています。
急性期から回復期への転職で変わること
働き方の違い
時間的余裕の確保
急性期では緊急対応や処置が最優先となりますが、回復期では計画的な看護を展開できます。一つひとつの看護行為に丁寧に取り組めるため、看護の質を追求したい方には大きなメリットです。
夜勤の負担軽減
多くの回復期病院では、急性期と比較して夜勤での緊急対応が少なく、身体的・精神的な負担が軽減される傾向にあります。ワークライフバランスを重視したい方にとって魅力的な環境といえます。
スキルアップの方向性
回復期では生活支援や社会復帰支援の専門性を深められます。看護の幅を広げたい方には新たな成長機会となるでしょう。
転職時の注意点
急性期から回復期への転職を成功させるためには、以下の点を理解しておくことが大切です。
- ・医療技術の使用頻度は減少する場合がある
- ・患者さんの在院日数が長いため、継続的な関係性が求められる
- ・家族との関わりが重要な要素となる
- ・退院調整や社会資源の知識が必要になる
- ・ADL改善のための活動も多く、身体介助やコールが多いため気配りが必要になる
これらの変化を前向きに捉えると、新しい看護の形を学ぶチャンスとなります。
よくある質問(FAQ)
Q: 回復期での経験は他の分野でも活かせますか?
A: はい、大いに活かせます。回復期で身につける患者さんとのコミュニケーション能力、家族指導のスキル、多職種連携の経験は、さまざまな分野で重宝される能力です。特に在宅医療や地域包括ケア、介護施設などでは直接的に活用できる専門性となります。
Q: 医療技術のスキルが衰えるのではないかと心配です
A: 急性期と比べて医療技術を使用する頻度は減りますが、基本的な看護技術は日常的に実践します。また、回復期特有の専門技術(摂食嚥下ケア、リハビリテーション看護技術など)を新たに習得できるため、スキルの幅が広がると前向きに捉えられます。
Q: 夜勤はありますか?
A: 多くの回復期病院では夜勤があります。ただし、急性期と比較して緊急対応の頻度は少なく、夜勤専従制度や夜勤回数の調整など、働きやすさを考慮した勤務体制を取っている病院が増えています。
Q: 未経験でも回復期で働けますか?
A: 新卒や他分野からの転職でも、教育・研修体制が整っている病院であれば十分に活躍できます。むしろ、回復期の理念や働き方を一から学べるメリットもあります。
まとめ
回復期リハビリテーション病棟は、患者さんの人生に深く関わり、回復の過程を支援する非常にやりがいのある職場です。急性期とは異なる看護の形を通じて、自分らしい専門性を発揮できる環境が整っています。
回復期がおすすめな看護師さんの特徴
- ・患者さんとじっくり向き合いたい
- ・コミュニケーションを重視したケアを実践したい
- ・チームワークを大切にして働きたい
- ・ワークライフバランスを重視したい
- ・新たな専門性を身につけたい
もし回復期での働き方に興味を持たれましたら、まずは実際の職場を見学してみることをおすすめします。百聞は一見に如かず。実際の雰囲気や患者さんとスタッフの関わりを見ることで、自分に合った職場かどうかを判断できるはずです。
看護への思いを大切にしながら、新しいステップを踏み出してみませんか?
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(文責:桜十字八代リハビリテーション 人事部)